こんにちは、iPhone専門店＜カウトック＞編集部です。
新しく発表された iPhone 12 シリーズ。既に買い替えを検討されている方も少なくないのではないでしょうか？

もちろん性能は基本的に向上していますし、新機種への買い替えタイミングが適切かどうかは人により異なります。

今回は何と言っても「5G対応」と「カメラ性能」が目玉だと思いますが、結論から言うと5Gには完全に対応しているわけではありません。きちんと正しい知識・情報を得た上で購入を決めてくださいね。

この記事では、新機種の特徴を大まかに解説しつつ、携帯屋ならではの視点でそのポイントをまとめていこうと思います。皆さんにとって最も良い買い替えの検討材料になれば幸いです。

 

まずは大まかな特徴を列挙します

機種名	インチ	備考
iPhone 12mini	5.4
iPhone 12	6.1	iPhone XR・11と同様
iPhone 12pro	6.1	iPhone XR・11と同様
iPhone 12proMax	6.7

 

こちらが、現在一般的に出回っているiPhone各機種の「機能」を比較した表です。それぞれ見ていきましょう。

新デザインが採用された

ベゼル幅（液晶周りの黒いフチ）が狭くなったことで、本体サイズを変えずに液晶サイズが大きくなりました。
また、以前より少し角張ったデザインとなっています。

新カラーが追加された

これまで無かった下記の色パターンが追加されました。
・ブルー
・パシフィックブルー

その他の性能向上

・カメラ性能が全機種向上
・iPhone 11 の4倍の耐落下性能を誇る「セラミックシールド」を採用
・バイオニックチップの性能向上（高速化、高効率化、省電力）
・5Gへの対応
・MagSafe対応（充電器がマグネットのように引っ付く仕様）
・OLED（有機EL）対応
・耐水性向上（最大水深6m、最大30分耐久）
・RAM（パソコンでいうメモリ）が4GBから6GBになった

 

カメラ性能の著しい向上について

最初から結論をお伝えしてしまうと、新機種 12 Pro のカメラ機能を使い切るには、それこそ一眼レフカメラを普段使用しているようなレベルの方でないと難しそうです。以下の通り性能が向上した点について簡単に解説していきます。

LiDARスキャナ

これは初めて聞いた方も多いかもしれません。2020年に発売された iPad Pro にも搭載されていますが、簡単に言うと、奥行きが図れるようになったことでピントを合わせるスピードが高速化しました。また、ポートレートモードの性能も向上しました。同時により高度なAR映像の実現もできるようになったようです。

ナイトモード ポートレート撮影（Proシリーズのみ）

これは文字通り、夜の暗い景色であってもポートレートモードで撮影ができるようになりました。

Apple ProRAW

一眼レフカメラなどを普段使用している方はすぐにピンと来るかもしれませんが、RAWデータという「写真になる前のデータ」で撮影し保存することが出来ます。これを使う意味は、色などが強く合成されていない状態で保存できるため、より高い次元で編集加工が出来ることです。RAWデータの編集（レタッチ）を頻繁にする方向けの機能です。

インカメラでナイトモード使用

その名の通り、インカメラでもナイトモードを使って撮影できるようになりました。

Dolby Vision対応のHDRビデオ撮影が可能に

ほとんどの方にとってイメージの湧かない言葉だと思いますが、要はさらに高精細な映像が撮影可能になりました。しかしそれを実感するには、4KかつHDR対応のディスプレイが必要です。

レンズ性能の向上

12 Pro ではレンズが広角・超広角・望遠の3種類でしたが、12 Pro Max では広角と望遠においてさらに性能が上がり、暗所での撮影に強くなりました。センサーシフト光学式手ブレ補正を採用したため、これまでより手ブレにも強くなったようです。

ズーム性能の向上

普段使う方がどのくらいいるか分かりませんが、ズーム性能が若干向上しています。

 

携帯屋の目線からみるネック（残念な点）

本当の意味では5Gに非対応

まず大前提ですが、スマートデータモードという機能が搭載されているため、4Gと5Gは自動で切り替わる仕様になっていますので、手動で切り替える必要はありませんのでご安心ください。
5Gは、大きく「Sub6（サブシックス）」と「ミリ波」と呼ばれる2つの周波数帯に分かれますが、アメリカ以外で発売されているすべての iPhone は後者のミリ波に対応していません。
Sub6 ・・・6GHz未満の低い周波数（広い範囲をカバー）
ミリ波・・・30 ~ 300GHzの高い周波数（狭い範囲で超高速）
つまり、現状はまだミリ波（早い周波数帯）で使用することが出来ないため、5Gで通信速度が劇的に早くなるということはありません。一方で、Android端末はミリ波に対応しているケースも多く、今年の iPhone 12 シリーズに5Gは期待できないということです。

指紋認証（Touch ID）非対応

新型コロナウィルス感染症拡大の影響で、普段マスクを着けている人が多くなりました。その影響で Face ID が使いづらくなってきており、Touch ID の復活を願う声が増えていました。最新の iPad は指紋認証に対応しており、Android端末では液晶内指紋認証もあります。しかし今回はこれに対応しませんでした。

以上、携帯屋の視点からみる iPhone 12 シリーズについてでした。全般的に機能・性能は向上していますし、結論としては「買いたい人は買おう」に尽きます。よく「多くの人にとって "買い" なのか？」と聞かれますが、多くの人にとってはそうでないと考えています。

私たちが買い替えをおすすめするとしたら、以下のような方です。
・現在の端末を使って3年ほど経過している
・カメラが大好き
・新しいデザインがとても好み

今回は買い替えを見送り、5Gへ本格対応したタイミングだったり、その他ご自身にとってぴったりなタイミングを待つという方は、ぜひ iPhone 中古良品の専門店＜カウトック＞をご覧ください！
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。